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症状について知る

手根管症候群とは？

手首にある骨と靭帯に囲まれている管状の空間のことを「手根管」と呼びます。手根管には指を曲げるときに動く腱と正中神経が通っています。手根管症候群とは、この手根管で何らかの原因によって正中神経が圧迫を受け、手のしびれや痛みを伴う疾患です。

手根管症候群の原因は？

手根管内を通る正中神経が圧迫される原因として、まず手の酷使が挙げられます。特に手指の曲げ伸ばしを伴う作業を長時間・繰り返し行うと、手根管内の滑膜がむくむことで管が狭くなり、正中神経が圧迫されやすくなります。

その他、妊娠、更年期などで女性ホルモンのバランスが大きく変化することや透析による影響も、発症の原因になると言われています。

手根管症候群の症状とは？

主な症状は、親指、人差し指、中指、薬指（薬指は親指側のみ）のしびれ、痛みです。指で物に触ったとき、感覚が鈍いような感じがあります。

発症時は中指に、その後まわりの指に症状が広がっていく傾向があります。また症状は、夜間・明け方に強くなります。

日常生活では、ボタンをかけられない、小銭を指でつまめない、OKサインを作れないなどの不都合が生じます。

放置すると、物を掴んだり引っ張ったりする運動機能だけでなく、微妙な力加減を支える感覚機能が低下します。